■ Long swimming(落ちアリ)
こないだの霞ヶ浦のバスボート事故。
とても悲惨でしたね。
国分寺の方だとニュースで知って、二度目の驚き。
隣町ですよ。

聞けば、ライフジャケットは着けていたとか。
でも、ひょっとして膨張式?
私はあのタイプ、信用していません。
やっぱり安全なのはベストタイプ。
それもピロー(枕)が首周りにあると、ベストです。

というのも、実は私、海に落ちたことがあります。
昔の話ですが…九州の磯です。
状況はこんな感じ。
急斜面に置いたクーラーに腰掛けていました。
そして、勢いよく立ち上がったら、
背中が後方の岩に当たって、思いっきりつんのめり。
ちょうど背中を押されたようです。

あわてて手をグルグル回しましたが、後の祭り。
2メートル下の海にまっさかさまに転落しました。

その時、私が見たものは……



泡だけでした。
一体、何が何だか分かりませんでした。
やがて浮いてきた私は、磯がはるか彼方に遠ざかっていることに驚きました。
潮はそれほど早かったのです。
私は沖で待っていた渡船に救助されました。
(磯釣りでは渡船が待っていてくれる場合もあります)

もちろんライフベストは着けていました。
しかもベストタイプです。
股ベルトも締めていました。
だから助かったのかもしれません。

私は膨張式のライフジャケットを着けている人の気が知れません。
膨らますテストをしたのでしょうか。
もし、膨らまなかったら……
だったら最初から膨らんでいるのを着るべきでしょう。
ましてや、手でヒモを引っ張るタイプはまったくダメ。
落ち着いてヒモを引っ張れる人はまれでしょう。
安全を確保するのに、カッコつけてる場合じゃないんですよ。

ベストタイプは、体への衝撃を和らげるという効果もあります。
絶対こっちです。
そして、落ちたときにスッポリ抜けてしまいますから、
股ベルトがないタイプもダメです。
ウェストポーチタイプなんか、最悪です。

メーカーが落水時のテストなんかしていますが、
落ちると分かっていたら、誰だって対処できますよ。
問題は不意に落ちたときに、どう平静を保つかということ。
そんな時にライフジャケットが脱げたり、
膨らまなかったりしたら、絶対にパニック。

現に私も、ゴボゴボ泡を見ただけで、
どうにも出来なかったのですから。

というわけで、ちょっと関係するネタです。
街まで20キロの小島に住んでいたケメ子が
ある日、泳いで街に行こうと浜辺から出発した。
5キロ、全然問題なし。
10キロ、まだまだ行ける。
15キロ、ちょっと疲れてきた。
17キロ、ヤバイ。
18キロ、息ができない。

そして残り1キロの地点に着いた時、
ついにケメ子は力尽きた。
「ああ、もうダメだ」
そしてケメ子は













Uターンして島に帰った。
(最近、疲れてます)