終夜営業 Vol.8『タフで頼れるヤツ』


五月末に行われたW.B.S.第四戦。
ポイントに入るタイミングや、
全幅の信頼を寄せてるケイテックルアーの活躍、
そして中学生の頃からお世話になってる英さんこと、
宮本英彦さんとのパートナーシップなど、
全てが上手く噛み合い四位入賞を果たすことができました。
そんな理想的なゲーム展開をバックアップしてくれ、
私達の釣りを強力にサポートしてくれたのが、
モーターガイド社のエレクトリックモーター(通称エレキ)でした。

というのも、今回のトーナメントで、
私達がメインに絞ったエリアが風下側にあたってしまい、
ボートコントロールもままならない状況であったにも拘わらず、
80lbスラストというハイパワーを持ったエレキの機動力のお陰で、
風波に負けることなく釣りを続けられることができたからです。
お陰で、バスをキープすることもできたのです。

今回も大活躍し、
いつも湖上の足としてボートを巧みにコントロールしてくれるエレキ。
特にモーターガイド社のエレキとの付き合いは長く、
ボートの免許を取得し、初めて手にしたエレキメーカーでもあり、
かれこれ16年の付き合いになります。

当時、ミンコタやフルーガー、エスカ、イーグルなど、
様々なエレキメーカーの製品が市場にあった中で、
私が妙に惹かれたのが白い塗装を施されたヘッド部の
モーターガイド社のワリヤーという12Vの24lbスラストの
ハンドコントロールタイプのエレキでした。

斜めにカットされたヘッド部に前・後進の切り替えのスイッチと
3段階のスピード調整ができる二つのトグルスイッチが付いた
非常にシンプルな物で、
たまにパワー不足を感じることもありましたが、
エレキ初心者の私にとって非常に使い易く、
当時、良く訪れた牛久沼や亀山湖、相模湖、
あるいは山中湖といった関東の各湖沼で活躍してくれました。

またバスマスターマガジンに掲載されてる写真を参考に、
アメリカの通販のカタログを利用して、ビックフットと呼ばれる
足でエレキを操船できるパーツを取り寄せたり、
小さい板にフット・スイッチを固定して、
それをバッテリーコードにジョイントし、
手を使わずに足でオン・オフ操作を行えるようにしたりして、
釣りをしやすいようアレンジしてました。

ただ、結構負担を掛けたせいか、
熱でコードが焼けてしまったり、
トグルスイッチが効かなくなってしまったりと、
細かなトラブルが幾つか発生しましたが、
モーターだけはトラブルことなく、
しっかりと駆動してくれていました。
だから、いつも簡単な作業で息を吹き返し、
4シーズンに渡り思い通りにボートをコントロールでき、
多くの思い出を残してくれました。

そんな相棒のハンドコントロールエレキも、
フットコントロールタイプの普及と共に出番がなくなり、
静かに物置で眠ることになってしまいましたが、
その当時に学んだ操船の基本やエレキの基本的な仕組みなどは、
フットコントロール一辺倒になった今でも、
しっかりと自分の中で受け継がれています。

そして信頼のおけるモーターガイド社のエレキは、
現在、霞ヶ浦を駆ける20ftボート用に24V80lbスラストの
ツアーエディションを装備し、
14ftのアルミボート用に12V54lbのエナジーシリーズ、
さらに亀山ダムのようなレンタルボート用にブルートの67lbスラストと、
それぞれを使用するフィールドとボートによって使い分け、
より快適なバスフィッシングが楽しめるように、
バランスの取れたセッティングを行っています。
モーターガイド社のエレクトリックモーターは、
私の湖上の足として、今なお、大活躍してくれているのです。

つづく。