終夜営業 Vol.7 『名竿復活!』


昔の名竿や名機が、
ここ最近、幾つかのメーカーから復活や復刻をしている。
そんな中、この春スミス社から、
新たなるマグナムハスキーが復活した。
といっても昔のモデルの復刻という形ではなく、
様々なフィールドに対応できるライギョゲーム専有ロッドとして、
6アイテムの幅広いラインナップを揃え、生まれ変わったのだ。

早速、気になる幾つかのアイテムを使ってみたが、
その軽さと操作性は、現存するライギョロッドの中では、
最高クラスの仕上がりをみせ、非常に扱いやすくできている。


NEWマグナムハスキーMH-72XHとMH-76LH。
リールはダイワ・ミリオネアCV-Zの250Jと同300、
ハンドルはプロトタイプ。キャスタビリティー、ギア、ドラッグ
性能など全てにおいて今一番安心して使えるリール。

特に、ヘビータックルで挑むカバーでのライギョゲームにおいて、
この軽さと操作性はアングラーにとって、
非常に大きなアドバンテージとなり、
より繊細で緻密な釣りを約束してくれる。

ただ、現段階ではフィールドのカバー状況も不十分で、
ロッドのさわりしか体感できていないので、
これ以上はなんとも言えないが、
数回使用した感じでは間違いなく、
今シーズン私のライギョゲームの主軸となり、
必ず満足いく結果を残してくれるロッドに、
なるであろうことを予感した。

今年も時間の許す限り、トーナメントの合間を縫って、
ライギョゲームを楽しもうと思ってるので、
釣果を含め機会があれば、
細かいロッドの使用感などを紹介していきたいと思っている。
楽しみに待っていて欲しい。

ということで、話しをロッドに戻すと、
今シーズン非常に期待度の高いNEWマグナムハスキーだが、
その一方で、私の中では約20年位前に手にした、
初代のマグナムハスキーのことが思い出される。

初代マグナムハスキーであるスーパーストライカーGL-62Hは、
1980年当時のロッドとしては、
最高クラスのパワーを持ってデビューした。
6フィート・1ピースのグラファイトブランクに、
フェザーウエイトの16インチダブルハンドルグリップを
装備したこのロッドは、棒のように硬く、
当時のカタログに記載されていた
「1mのライギョにもビクともしない・・・・・」。
を十分に納得できるほどのパワーを誇っていたが、
扱うアングラーを選ぶ非常にマニアックなロッドだった。

私も友人から譲り受けたマグナムハスキーに、
アブの6500Cを装備し、
太いゴールドストレーンやダクロンを巻き、
ハスやヒシのカバーエリアでハリソンスーパーフロッグや
ガルシアフロッグを使って、
スーパーライギョを夢見て何度か使ったことがあったが、
そのパワーと扱い難さに圧倒され、
釣りどころではなく早々に音を上げてしまった記憶がある。

それ以来、初代マグナムハスキーで釣りをする機会がなく、
今日に至っているが、
今回NEWマグナムハスキーを手にできて、
昔日になし得なかったマグナムハスキーでの、
100cmオーバーのライギョが、
すごく身近なものになったような気がする。

さあ、夏はもうすぐだ。
今年は、マグナムハスキーを片手に、
ライギョゲームを楽しむぞー。


W.B.S.スタッフの盛が釣った今年の一匹目。陽が落ちる
直前にアタックしてきた一発。

つづく。