終夜営業 Vol.6 『バスプロスピベ』


さて、前回に続いての『安全ピン型ルアー』、
思い出のスピナーベイトの話です。
今回は、私のスピナーベイトでの釣果を、
飛躍的に伸ばしてくれたバスプロショップスの
スピナーベイトを紹介します。

フレックのスピナーベイトで、
すっかりスピナーベイティングに味をしめた私は、
当時、数少なかったルアーショップを巡って手に入れたのが、
タンデムコロラド1/4ozのバスプロショップスの
スピナーベイトでした。
このスピナーベイトは口込みで広がったスピナーベイトで、
どうしても使いたかったスピナーベイトだったので、
初めて手にした時は非常に嬉しく、
すでにビッグバスを手にしたような気分だったのを覚えています。

このスピナーベイト、ヘッドこそ非常にオーソドックスな
バレット形状でしたが、バランスも良く障害物もスルリと抜けて、
非常に使い易いスピナーベイトでした。
また、ブレイドのカラーバリエーションも豊富で、
シルバーを始め、当時では珍しかったコパーブレイドや
カラーブレイドなども用意されていました。

中でも、チャートリュース系のライムチャートや
ブラックチャートのカラーブレイドが装着されたスピナーベイトは、
私のフェバリットで、千葉に点在した各野池では、
サイズ、型とも好結果を生んでくれました。

また、スカートは水中でフレキシブルに反応する
リビングラバー 製の物が使われ、
そして確実でスムースなブレイドの回転を得られる
サンポーのボールベアリングスイベルも付けられていたので、
当時としてはかなりクオリティーの高い製品に
仕上がっていました。

ただ、当時のラバースカートは使用後の手入れを怠ると、
ベチャベチャに腐り、全く使い物にならなくなるばかりか、
ひどい時は、他のルアーに附着したりして、
後の処理に手が掛かりました。
しかし、当時多かったビニール製のスカートに比べ、
格段に良く動き非常に魅力的でした。

また、その威力は、通っていた千葉の野池だけではなく、
年に数回しか釣行できなかった牛久沼でも発揮され、
アシやガマのエッジやチョイ中から、
ガンガンクオリティーの高いバスを引き出し、
スピナーベイトがグチャグチャ、
指がボロボロになるまで使った記憶があります。

この牛久沼では、多くの先輩アングラーたちが、
工夫して使い込んだバスプロスピナーベイトを見ることができ、
初めてワームトレーラーをデコレートすることを覚え、
ボリュームやキャスタビリティー、
そしてアピール力を向上させるアレンジ法を学びました。

その当時の私の主力は、1/4ozのバスプロスピナーベイトに、
ミスターツイスターの4”、6”のシングルテールの縦付け、
あるいは4”ダブルテールの横付けが大のお気に入りで、
頻繁に使っていました。

今では、このバスプロのスピナーベイトを使うことは、
全くありませんが、このスピナーベイトから学んだリトリーブ法や
トレーラーコンビネーションは、
しっかりと私の中で生き続けています。

つづく。