12月に入り、霞ヶ浦の水温も10℃を下回ると、
テトラや漁港の石積みなど、
石系のストラクチャーでの釣りが好結果を生んでくれる。
特にサスペンド系のシャッドやスモールクランクなどの、
ハードベイトを使った釣りは、
非常にストロングな展開が期待でき、
ソフト一辺倒からの打開策シーズンとして、
ウィンターシーズンはもってこいである。
しかし、その一方でタイトなアプローチや
デッドスローなリトリーブを多用する釣りになるので、
根掛かりによるルアーのロスト数も増え、
アングラーは頭を抱えることとなる。
こういったシャローエリアでのハードベイトゲームで、
根掛かりによるルアーのロストを極力回避し、
アングラーの頭抱え状態を打破し、
大活躍してくれている秘密のアイテムがある。
それが、アイアンクラフトから出ている
『パーフェクト・ルアーリトリーバー・ヘッド』である。
形としては、湿気ってのびた蚊取り線香を思い浮かべて欲しい。
或いは、コイの吸い込みバリに付いている螺旋の、
巨大なものを思い浮かべて欲しい。

今まで様々なルアーリトリーバーを使ってきたが、
このリトリーバーはその中でも超一級品で、
シャローエリアでの使い易さ、耐久性、
そしてルアーの回収率が非常に良く、大変重宝している。
今までに、かれこれ7〜8万円分は回収してくれただろうか。
使用法も簡単で、
ラセン状になった先端部にスタックしたラインを引っ掛け、
時計方向に数回まわしてから、
先端部を根掛かりしている所まで持って行き、
ゴツゴツゴツと押したり、引いたりさせ、
ルアーの針をラセン状の中に引っ掛けて回収するのである。
ただし、螺旋のヘッドがルアーに届くまでの、
限られた水深での使用と、あまり強引に扱うと、
途中でラインブレイクをしてしまうことがあるので、
そこそこの注意は必要である。
現在はヘッド部のみの販売となっており、
釣り場で実際に使用するには、
ヘッドを装着する柄が必要となる。
私は、特注のアルミ製ツイストロック式の柄を使用しているが、
基本的には磯玉網用の振り出し式の柄に、
フィットするようなネジ山が付いているので、
量販釣具店のセールを利用して買うことができれば、
安くそして自分の好みに合った長さの物をマッチングさせることができる。
とりあえず3m前後の物がお勧めである。

この冬は、ルアーリトリバーで恐れることなく、
リップラップエリア(石積み)を探ってみよう。
来る春のバスフィッシングが楽しくなること請け合いだ!

アイアン横山氏自らA子さんのルアーを回収
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