■ その277 霞ヶ浦の憂鬱 » date : 2011/08/08  

日曜日、霞ヶ浦は酷い有様だった
西浦のほぼ全域がアオコで覆われてしまったからだ。
土浦入りの土浦港やラクスマリーナには、
アオコの死臭が漂っていた。
まるで肥溜めのような刺激臭である。

霞ヶ浦の最大流入量を誇る頼みの綱の桜川も、
アオコに侵されていた。
河口部は延々数百メートルに渡ってアオコが支配していた。


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こんな酷い水は、ここ数年見たことがなかった。
と、言うことは、これも大震災の影響なのか?
と疑りたくなるのも宜なることかな・・・。
それほど、西浦の土浦入りは酷い有様である。

エアコンの効かない車やクーラーのない車であっても、
窓を開けては走れないほどの強烈なオイニーが、
土浦を包んでいる。
こんな状況下にもかかわらず、JLBAもK-1も開催された。
アオコの死骸でドロンとした水が顔に飛んできたら、
それだけで皮膚が炎症を起こしそうにも拘らず・・・。

俺たちはこの水を飲んでいるのか!?
放射線が混じり、界面活性剤に溢れ、
アオコに侵された霞ヶ浦の水を、
唯一無二の生活水にしているのだ。
大丈夫か、茨城県南霞ヶ浦流域百万人の住人達は?


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那珂川からの導水が必要不可欠と考えるのは、
霞ヶ浦の流域住民にとって、
当たり前なのではなかろうか?
しかし、霞ヶ浦導水事業は止まったままである。

新たなる流入河川の構築は、
霞ヶ浦の水質浄化の起爆剤に成り得ると俺は考える。
北千葉導水で、手賀沼が再生したようにね。
しかし、再生を維持するには、
流域住民の霞ヶ浦への関心を高める必要がある。
それが霞ヶ浦でのレジャーの促進である。

水と遊ぶ・・・その先頭を湖岸の市町村が担ってくれたら、
ことはスムースに運ぶのだろうね。
しかし、多くの市町村が水辺に無関心であるな。
これが霞ヶ浦の憂鬱、導水事業が進まない理由かも知れない。




» category : 霞オヤジの罵州雑言 ...regist » 2011/08/08(Mon) 06:18