■ その635 視点を変えてみる
梅雨っぽい陽気になってきましたね。 テナガエビ、今年はどうやら楽しめそうですなっ。 で、たまには幸釣を抱えて霞ヶ浦の畔に降り立って下さいね。 タマウキ、シモリ仕掛け、ベタ底、環虫類を持って、 水面を見つめましょうよ。 冷えたビールを思い描きながら……。 この季節になると、アメリカナマズも活発になる。 先日もテナガエビ釣りをしている隣でナマズ釣りをしている人が、 入れ掛かりを味わっていた。 「どうするんですか?」と尋ねたら、食べるとのことでした。 こんな釣り人ならいいけれど、 釣って殺して陸上に放置して行く釣り人、これはいけませんねぇ。 たった一つの命なのだから……。 バスアングラーの皆さんにもお願いです、 この時期に釣れたアメリカナマズ、持ち帰らないのならば、 その場でそっとリリースしてあげて下さい。 その昔、オレたちの大好きなバスが、 他の釣り人にやられたような仕打ちは勘弁ですよ。 バスの死骸を見るたびに、心が痛んだものでした。 アメリカナマズを専門に狙う人はいないから、 死骸があっても心痛む人は少ないかもしれない。 でもね、意味もなく外道と言うだけで殺すのは、 命の軽視だと思う。 そんな姿を他の釣り人や子どもたちが見たら、 どう思うでしょうね。 だから、アメリカナマズが釣れたからと言って、 無闇に命を奪ったり、その死骸を湖岸に放置するようなことは、 決してしないでくださいね。 その仕打ちはいつか自分に降りかかってくるんですよ。 アメリカナマズも捨てたもんじゃぁない。 サイズがでかいと言うこともあるのだが、 その戦いぶりには目を見張るものがあるんだ。 先日釣り上げた72cmのナマズも、相当に楽しませてくれた。 なんたってぇ〜フリッピンスティックが、 満月のようにしなるんだからね。いやはや、驚きました。 ![]() こんな名ファイター、他ではなかなか見られない。 70センチとか、80センチのナマズと、連続20回のファイト! なんてぇ話題は、そんじょ其処らじゃお目にかかれない。 霞ヶ浦観光の目玉である。 初心者がでか物に遭遇した場合、 その後その人は一ヶ月くらいその話題で盛り上がるだろう。 そして話題の中心になること請け合いだ。 で、最後にこう一言付け加えて欲しいなぁ。 ディズニーシーで販売されているキャットフィッシュフライって、 アメリカナマズのことなんだよ。 凄いでしょ。アメリカではとてもポピュラーな魚なんだよ。 と、言い添えて欲しいなぁ。 ![]() アメリカナマズ、この愛らしい顔が アメリカのファーストフードでは人気の的なのである。 でも、外来魚とか、特定外来生物とか、 侵略者とか呼ばれているうちは、折角作ったなめパックンの幟も、 それほど大きな活躍は出来ないんだろうなぁ。 釣り味だって、決して悪くない。 そのファイトは跳ねないだけで重厚である。 何かルールを作って狙えば、相当に楽しめる魚であるんだがなぁ。 人気にならないのは、釣り人側に心の余裕がないからなんだね。 いずれにしても、釣り上げたアメリカナマズは、 殺さずにリリースしましょうね。 殺すなら持ち帰りましょうね。 お願いします! |