■ その591 土浦の銅像

土浦には銅像が沢山ある。
霞ヶ浦ネイチャーセンターのある風車の公園には、
釣り竿を持った釣り小僧の銅像が、
四六時中霞ヶ浦を見つめている。

確か、土浦高架道の下にも銅像があったような……。
そんな中で、この像は知らなかったなぁ……こんなのがあったなんて!
土浦の新川沿いにある乙女の像である。

これは偶然に発見したんだよ。
その時は小躍りするぐらいに喜んだね。
全裸って言うのがいいねぇ。全裸だよ、全裸!

ヌードってぇ言い方よりも、全裸の方が淫靡な気がするのはオレだけ?
ヌード像と全裸像を言い比べてごらんなさいよ。
全裸の方がずっとしっくりくるでしょ。

ままままま、いずれにしても銅像好きのオレにとって、
思いがけぬ発見、そして乙女の全裸てぇのが嬉しいんだよね。


新川の畔にある土浦税務署への曲がり角にこの像はある。
植え込みに埋もれているので発見されにくいのだね。
見事な作品であるのに……惜しい!
以前に紹介した土浦港畔の公園にも乙女の像がある。
こちらも一糸まとわぬ全裸である。
土浦の人はヌード、もとい全裸好きなのか?

いやいや、そんなことはないよね。
その証拠に、土浦港の防壁の沿って進むと、
ロングコートにモーニング、手にはグローブを携えた紳士の像がある。
これが色川三郎兵衛の銅像である。


はて、この色川三郎兵衛とはどんな人物なんだろう?
見た感じは江戸川乱歩の小説に出てくる怪しげな紳士風だが……。
さっそく調べてみたよ。

この色川三郎兵衛は、1841年千葉に生まれ1905年に没す。
茨城県会議員を経て、立憲改進党員として衆議院議員を2期務めた。
土浦の町を水害から守るために私財を投じた偉人である。
霞ヶ浦から町への逆水流入を防ぐため、常磐線の鉄道線路を変更させ、
この敷設線路を土浦への水害を防ぐ防壁堤として利用した。
川口川と田町川の河口に水門を設置する事業にも尽力した。
つまり、土浦を水害から守ると言う偉業を成し遂げた人物である。

いやぁ〜知らなかったねぇ。
年がら年中通っている道路沿いにこんな偉人の銅像があって、
その人の成し得た業績などと言うのは……反省。
これからは心の中で偉業に感謝しつつ通過することにします。

土浦にオカッパリに来られるバスアングラーの皆さんにも、
是非、周辺の銅像などを見つけていただき、
ご報告いただければ……とかように考えている本日です。