罵州雑言

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その009 ご褒美


 

丁度、一週間前のことだった。

80回目の防塵挺身隊を開催する前に、

清掃場所のヤナギとイバラを刈るために美浦村古屋の湖岸線に出張った。

布川昭男と二人で刈払い機二台を携えて・・・。

二時間ほど刈り込んだが、手が痺れはじめたのと、

昼休憩と言うことで、この辺りで勘弁してやる・・・と。

 

 

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二時間も連続して刈払い機を使っていると、手先がジンジンと痺れてくる。

痛くはないのだが変な感触だ。

長時間エンジンの振動を受けた手指の血行が悪くなったことに起因する

血行障害や神経圧迫が原因であるな。

休めば治るので心配することはない。

それに、俺たちの草刈りは毎日じゃないから大丈夫だ。

 

そんな作業を終えた夕方、W.B.S.の事務所に行くちょいと前に、

右肩のリハビリも兼ねてキャスティング。

その日はフローティングミノーで投げて捲いてを繰り返す。

西南西の心地よい風が突然に西風に変わった。

ちょいと寒さを感じ始めたのでソロソロ事務所だな。

 

リトリーブしていたルアーをピックアップしようと、

足下まで泳いできたルアーを目視すると、

突然に足下から大きな魚体がルアーに襲いかかった。

ガッツン、ギューン!

えっ、ええ~!

その後は無我夢中で痛い右手を伸ばしてランディングをしていた。

 

 

 

50㎝? いや、もっとあるだろう!

頭の中にモヤモヤが生まれそうになったが、

とりあえずきちんと測ろう・・・僕はすぐ上に止めた車へと走った。

 

 

 

ボードに水を入れてバスを置いたら・・・55cmあった。

口閉じで・・・右手が使えないので、思うようにならない。

あれこれしているよりもリリースの方が先だ。

バスが弱っちまう・・・。

知らず知らずに連写ばかりしていたので、写真の整理が大変だった。

 

霞ヶ浦の草刈りをしたり、ゴミを拾ったり、分別をしたりの活動が、

俺にこのバスをプレゼントしてくれたのだと思う。

ありがてぇ、水神様のお導きだ。

 

何日も通って手にした新珠の一尾は今年の初バス、

さて、あと二尾の50㎝オーバー、今年中に釣れそうだね。笑

そんな予感の2月16日の金曜日だぜ。

 

 

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