罵州雑言

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その814 自然の力


 

 

霞ヶ浦の戸崎地区に作られている石積み堤防であるが、

今年襲いかかった5つの台風のために破壊された。

波の力は恐ろしいほどである。

一つ300kg程もある石を一瞬にして移動させてしまうほどのパワーだ。

波の力は俺たちの想像を遥かに超えているのである。

 

 

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正面の石積み堤防の左よりの方に、

石がゴツゴツと隆起している場所が判るかな?

これが崩された石積み堤防である。

拡大すると、

 

 

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石がゴジラの背中の様な形になっているのが判ると思う。

人力では動かしようがない程の巨石を、風と波の力が動かすのである。

こんな波が発生する霞ヶ浦だもの生半可な施設では太刀打ちできない。

そこで現在あちこちに石積み堤防が作られている。

 

この施設を駄目だと言う人がいる。

それはその人の意見だから相応に尊重するが、

俺的には石積み堤の建設には賛成である。

 

それは石積み堤よって湖周距離が延長されることや、

石積みの隙間に小生物が棲めること、

また石に苔が生えて浮遊物を吸着させ、光合成を促進させるからだ。

そして、石は風波によって粉砕された時、

最終的には砂になると言うことだな。

 

いずれにしても石積み堤じゃないと、霞ヶ浦の波は防ぎきれない。

俺的には各地に点在している粗朶沈消を撤去して欲しいなぁ。

風波で破壊された丸太がヨシ原に漂着して、

水生植物帯を薙ぎ倒しているからだ。

 

それに、4~5mもある丸太にボートがぶつかったら大きな事故になる。

人間にも植物にも優しくない粗朶沈消は、徐々に石積みに代えるべきだよな。

自然の力、侮るべからず。

 

 

 

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