J.L.B.A.2006.10.22 第4戦(最終戦) 

樋口千穂&三村陽子チームが
タフコンディションの新利根川を制して優勝!
注目のアングラーオブザイヤーレースは
澤田麻起子選手が逃げ切る!


2006年10月22日、J.L.B.A.の最終戦は、
茨城県新利根川で開催され、年間の全日程を終了しました。

最終となるこの日は秋晴れの清々しい一日の中、
絶好のコンディションと思われましたが、
前日夜の強風が、バスの活性を下げたようです。
プラクティスを重ねた選手達の意気込みは大変なものがありましたが、
この日に限っては、アタリはあっても乗らない、
バラシが多いといった声が聞かれ、
ウエイト差も10g単位の大変微妙な戦いとなりました。

そんな中、ブレイクに絡む沈み物をじっくり粘って
唯一複数のバスを持ち込んだ樋口、三村チームが
3本、1110gで堂々優勝の栄冠に輝きました。

■2006.4th result
1 樋口千穂/三村陽子 3/3 1110g
2 澤田麻起子 1/1 450g
3 小幡千恵 1/1 270g
4 中村理絵/石塚智子 1/1 260g
5 桂川近恵 1/1 250g
6 塩谷みな/金子光江 0/0 0g
6 森田友子/山本亮子 0/0 0g

また、プレスアングラーとして乗船した吉田幸二さんの励ましのもと、
この日のビッグフィッシュとなる450gのバスをキャッチした澤田麻起子選手が
この日の第2位及び、A.O.Y.のビッグタイトルを獲得しました。
澤田麻起子選手おめでとう!



■年間ランキング
1 澤田麻起子 62pt
2 樋口千穂  60pt
3 小幡千恵  54pt
4 桂川近恵  52pt
5 中村理絵  48pt

では、J.L.B.A.4th最終戦を振り返っていただきましょう。
今回もスタッフSさんによる好評のインタビューレポートです。

司:お疲れ様でした。まずは会長の横山さんより
横:お疲れ様でした。最終戦ね、実は昨日の夜から、事務所に泊まったんですが、
  ものすごい風が吹いてまして、悪い方に出なきゃ良いな、と思ってたんですが、
  やっぱり悪くなりまして、タフな中お疲れ様でした。
  今シーズンはこれで終了なんですが、来シーズンに向けて、
  ご意見なんかを頂きたいと思います。
  みなさんと、一緒に良い方向に持って行きたいと思いますので、
  宜しくお願いします。

司:それでは、まず、第6位から、素晴らしいですね、タイスコアですね。
  便宜上、下に書いてあるチームから。
  6位塩谷みな、金子チーム。栄光の第6位です。



司:えー、このスコアなんですが、これに関して何か?
塩:えっと、朝、凄く小さいのを釣りました。あと5cm欲しかったなと。
司:なぜ、そういった結果になったのか?
塩:う〜ん、腕が・・・
司:なるほど、謙虚ですね。
  塩谷さんはこれでもう、フル参戦ですよね。
司:パートナーの金子選手。キャスティング上手いですね?
金:いえいえ。
司:私もキャスティングを並木に教えたんですがね。
塩:前にも聞きましたよ、それ。
司:言わせてくださいよ、これで3回目ですが。
司:不本意ですか?
金:いや、全然プラに入れなかったので、パートナーに申し訳ない状態で、
  やっぱりプラはしっかりしないと駄目だなと。
司:ではまた来期、期待しております。

司:続いて、森田・山本チーム。お疲れ様でした。



  前回、桜川で試合があったときに、光った話がありましたが、
  (通知は)きたんですか?
森:こないんですよ。
司:セーフかもしれないですね。
司:今日は、残念な結果で。これに関して何か?
森:練習不足だったと思います。
森:プラは昨日、一緒に亮子さんとやったんですが、
  結局、今日もプラをしながら釣りをする、
  といった感じになってしまいまして。
司:今日のプランは?
森:今日のプランは、10月1日に、亮子ちゃんが、新利根で5位になったと…
司:カスタンの?
森:そうです。前の週の日曜日も釣れなくて、分からなくて、
  亮子ちゃんに相談したら、「こんな感じで釣れたよ」
  ということを参考にしつつ、似たような感じで釣りをしてました。
  最後に橋の下でミノーを投げたら、足元で食ってくれたんですが、
  ドラグがキツすぎてラインブレイクしてしまって、
司:マジで、そんな(大きい)魚?
森:たぶん。足元でキテしまったんで・・・・
司:それにしても、30cmぐらいの魚だったら切られませんよ?
  姿は見えなかった?
森:見えなかったです。
司:今期結構活躍しましたが、最後にちょっと、ね、
  来期は機会があれば練習してチャレンジしてください。
司:山本選手。
山:カスタンの時に、上位の人で釣れてたものを参考にしてみました。
司:山本さんは、この、ノーフィッシュに関して、悔しさを感じるタイプ?
山:悔しさと言うより、今日、アタリがあったけど、掛からないというのが、
  どうにかしたかったな、と。
司:どういうリグで?
山:ちびっちゃいワームのダウンショットで。
司:マス針?
山:そうです。
司:それで乗らないんだ。
山:ちっちゃいだけかもしれませんが。
司:ちょっとミステリアスな感じでしたね。
  また来年もきてくれる?
山:はい。
司:お疲れ様でした。

司:続きまして桂川チカエ&スタッフ澤田。



桂:今日はとりあえず、昨日投げて巻いて釣ったんで、それで。
司:なんか、チャートのクランクを投げてましたが?
  ちなみに、どこそこの?
桂:OSPのブリッツと、ダイワのRPM。
  下流に絞ろうかと思ったんです。
  近めのブレイク、変化のあるところを探してプラをしてまして、
  昨日もオダをやってたんですが、アタリがあってもノラない。
  そして、ガルプをしても髭付きも釣れない。と言うことは、バスだと。
  で、何か釣れる手は無いかな、と思ってまして、まずはクランクと。
司:結構、粘っちゃうタイプ?
桂:確信がないと続けられないので、シーズン的にはクランク、スピナベで。
  手返し早い方が良いので、やっぱりクランクを巻いちゃう。
司:天気が良いのでクランクを巻いちゃう、ってなりますよね?
司:作戦ミスと言ってよい?
桂:いや、見えてなかったので。
  分かってれば、ワームでネチネチ粘ることもできたのですが。。。
  増水してるときにオダ探しをしていたことが間違いでしたね…
司:噛みアワセが悪かったんですね。
  桂川選手は他の選手にレベルアップに貢献してくれたように思えます。
  来年も宜しくお願いいたしますよ。
司:スタッフの澤田さん、どうでしたか?
澤:(桂川選手が)いい所投げてるな〜と思いつつ、
  釣りがしたくて釣りがしたくてしょうがなかったです。
司:感心したところなどはなかった?
澤:カラーローテーションなどが非常に参考になりました。

中村&石塚チーム



司:先ほど、取材にお邪魔したときにバラした直後で、ショックだったようですが。
中:昨日プラに入ったとき、クランキンで釣れてたんで、
  朝一からクランキンしたんですが、なんか昨日と違うな、と。
  それで、ずっと、上っていって、で、全然魚のアタリも無かったんで、
  スローダウンの釣りかなと、テキサスとコンポジットの釣りに変えて、
  葦から50cm手前のところに落としたらスグに来て、
  一発のジャンプで40UPバラしてしまいました。
  次に気を取り直して、35cm−450gのバスをキャッチしました。
  その後、彼女がワッキー、私がクランク投げて、彼女が1匹獲って、
  それを入れようとしたらライブウェルから450の魚がぴょうんと…
  まさか逃げるとは思わなかった。
司:クランクはなにを?
中:ワーミング・ショット・ディープです。
司:今年優勝しましたよね?
中:はい。第1戦です。
司:出だしよかったんだけどね、ちょっとその後、調子が出なかったね。
  理由はご自信でどう感じます?
中:(1戦目は)何も考えずにやったら釣れちゃっただけなんで…
司:そこは語らないと。師匠のように精進して下さい。
司:パートナー石塚選手。
  どうですか? 今日はミスに見舞われたようですが?
  ワッキーで釣られた。ということで。
石:カットテールです。
司:そういえば得意でしたね。
  シンカーは?
石:入れて。1/64ozです。
司:もうちょっとね、本当は釣りたかったね。新利根はどうですか?
石:釣れるんだけど、捕らえどころが無い、というか。
  この間の桜川の方が、手ごたえが。というか。
司:魚は豊富ですよ、ここは。
  見えないところに(ストラクチャーは)いっぱいあるんで。
  また来年も頑張ってください。

司:3位 小幡選手&スタッフ上野。



  きょうはどんな計画で?
小:今日は、どこを攻めるか、決まってなかったんです。
  昨日もデコってギルしか釣れず、どうしようかと?
  水触ったら暖かかったことで、上流だ、と思って。
  そこで何回か流したら1回バイトがあったけど、バレて、
  8時ぐらいに2回目に流して1本獲れました。
  いつものカットテールのネコリグです。
司:その後が続かなかったですね。
小:ブレイク攻めればデカイのが居るんだろうな、
  というのは分かったんですが、
  クランク投げても確率が低いなと思って、葦撃ちをやってました。
司:結果、1本になったけれども?
小:けれども、自分の釣りを最後にできたんで良かったです。
司:同船者については?
小:朝から歌などを歌ってもらいまして。
司:この大事な試合に?
小:他、いろんな話を背後からしてもらって、
  1日笑いっぱなしで終わってしまったと。楽しかったですよ。
司:気が合った? もしかして、恋が芽生える?
小:鯉(=恋)は釣れませんでしたね。
司:あんまり面白くないですよ。それ。
  上野君、いかがですか?
上:「ちょっと釣れてないんだよね」ということを聞いたんで、
  ネガティブを考えたときはポジティブに考えて欲しいな、と思って、
  まずは雰囲気から、と(歌を歌いました)。
司:そんなことまでは頼んでないよね、松村さんねぇ?
  でどうでした? 小幡さんの釣りを背後から見て。
上:そうですね、やさしいアプローチって言うんですかね、そんな感じでした。
  水の色に、流れ、ブレイク周りとか、
  特にカラーローテーションなんかは勉強するところがかなりありました。
司:もう一回小幡選手、来期の抱負を。
小:来年も全戦参戦して、今年よりも良い成績を残せるよう、
  また、皆とも楽しく過ごせるように、冬の間、精進したいと思います。

司:準優勝。
  澤田麻起子&スタッフ吉田さん。



  今日はどうでした吉田さんとは?
澤:緊張しました。朝、ガチガチで、本当に。
  スピナベ投げてたんですが、どうしよって…
  吉田さんに深呼吸した方が良いよ、と言われて、だいぶ力が抜けました。
司:だいぶ練習したそうですが?
澤:旦那が4日連続の強化合宿しまして。
  まぁ、むこう(=旦那)は釣れても私は釣れないと。
司:練習の結果は?
澤:えと、シャローが広いブレイクですね。
  ブレイクトップに居るって言う感じでしたが、
  今日、クランク、スピナベを巻き倒そうとしたんですが、
  アタリがあっても乗らなかったり、アタリ自体が少なかったり。
  スピナーベイトはSRミニ、クランクはノーマンのDTNを投げてました。 
  その後、レンタルの人が葦際で釣ってたんで、
  もしかして今日は葦際かな? と。
司:で、葦撃ち作戦に変更して、で?
澤:その変更した後、30分後に1本釣れて。
  ワームはフラッピンホグ、1/4ozテキサスです。
司:最初の1匹釣れると安心するよね?
  そのあとは?
澤:葦撃ちはこのエリアっていうのがあって、上からおりてきたんですが、
  セブンイレブン前の葦でも掛けたんですが、枝化けされまして…
  魚体は見えたんですが、駄目でした。
司:年間のプレッシャーもあったと思いますが。
澤:えっと、実力が伴わないので「ちょっとどうかな?」という感じでした。
司:精一杯、1日頑張っていただいたと思いますよ。
  吉田さん、いかがでしたか?
吉:釣りをしないで、写真撮ったり見たり、
  と言うのはアングリングの取材のときにあったんですが、
  それは「霞の達人」という奴だったんで、
  思ったことが言えるのでそんなには辛くないんですが、
  今回は試合だから「違うな」と思っても何もアドバイスを言えないのがね…
司:筋はよい?
吉:ビビらずにカバーに入れていくのは良いんですが、
  タックルがね、もうちょっと硬い方が良いね。
  バラしたやつも、固い竿だったら、と思いますね。おしかったな、と。
司:澤田さん、どうなんでしょう?
澤:旦那に色々言われたんですが、私が言われたことはちゃんとできなかった。
吉:今日は、歌を歌いっぱなしでしたよ。100曲は歌いましたね。
  今日は朝から釣れないとかいうから、
  そんなことないよ、俺が乗っているから、と。
司:あ、澤田選手、なんとビッグフィッシュ賞も獲得です。
  澤田選手、来期への豊富を。
澤:J.L.B.A.選手として恥ずかしくないよう、
  これからも精進して頑張って行きたいと思います。

司:じゃ、優勝の。樋口三村チーム。



  3本、素晴らしい、この厳しい中。
樋:エリアは3箇所、はじめに入ったところで、魚を掛けて、かなり粘って、
  9時半ぐらいまで1箇所で、アンカーを打ち、マーカーで二人して同じように、
  なるべく動かず、一番苦手な釣りを。珍しくスピニング2本持っていって、
  今季初のスピニングを持ち込み、本当に嫌いな釣りだったんですが、
  これしか釣れなかったんです。2週間前に釣り方は決めました。
司:どういう?
樋:沈み物を釣ると言う。
司:どういったルアーで?
樋:ネコリグです。ガルプの。
  プラに付き合ってくれた人に釣られて、
  それしか釣れないのが分かってしまったんで。
司:残り二本は?
樋:2回目入ったところで、1本掛け、バレて、3箇所目で1本追加で、
  1箇所目に戻って釣ったけど、ノンキーとか。
司:アンカー打って、マーカーが良かったですね。
  それは、確信が無ければできない釣りですね。
樋:そうですね。逆にそこ以外では…
  本当はブッシュを釣りたかったんですが、
  頼みのブッシュが釣れないので、本当に辛い釣りでした。
司:今回はオダですか?
樋:基本的にオダですね。
  それを探す為に、スーパースリーデイズを三村さんと決行し、金曜日から。
司:今日釣れる確信はあった?
樋:今日は、絶対に回ってくると。
司:予定では、今日は何本?
樋:のろいの呪文をはきながら、1匹釣った状態で、皆釣れないでくれ、と。
司:それが功を奏したと。見事優勝ということで。
  三村選手、お疲れ様でした。
  バスワールドは素晴らしい出来栄えで。
三:今日は実は私はプレスですよ。
  スリーデイズで共に今日を目指してまい進してきたと。
司:三村さんは今日貢献したんですか?
三:今日はみっちりプレスで。で、アタリを確認。
司:それなに?
三:あ、魚は居ます! と。
司:なるほど。存在を察知して?
三:千穂先生、お願いします、と。
司:カメラ持って行ったの?
三:モチロン!
吉:後アンカー係やってたよね?
三:そうです。アンカーチャンス! どぼーーん、みたいな?
吉:楽しそうにやってたよね?
三:楽しかったですよ。…むしろ、私たちが一番うるさかったと思います。
  割とじっくりの釣り方で…
司:樋口さん最後に、来期への豊富を。
樋:えと、安定した釣りを。はい。
  あと。岩盤浴お勧めです。いや、本当に。
司:はっ? 岩盤良く?
樋:昨日二人で行ったんですよ。それで、リラックスできました!!
  皆こんど行きましょう!!
司:じゃぁ、J.L.B.A.岩盤浴ツアーと言うことで。お疲れ様でした。


司:年間の発表ですが、、、
  5位が中村選手、4位が桂川選手、3位が小幡選手、2位が樋口選手、
  …2006年J.L.B.A.アングラーオブザイヤー澤田麻起子選手!
  泣かせるスピーチをお願いします。

澤:今回、レディース部門を開いていただいて、
  スタッフの皆様、ありがとうございます。
  1戦、2戦、3戦とパートナーに教えていただく釣りだったんですけれども、
  一緒に釣りができて本当に良かったな、と思うパートナーでした。
  試合毎に、毎回成長していく感じで、それを凄く感じた1年でした。
  このシステムで本当に勉強になりました。
  今年はパートナーのお陰というのが殆どなんですが、
  皆さん有難うございました。



司:みなさんお疲れさまでした。ではまた来年!

協力:
松屋ボートプロショップK's