帰ってきた Cool Cool Phoo

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●釣り大会


皆様、明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

さて、新しい年ということになると、初釣りです。

みなさんそれぞれいい初釣りをしたみたいですね。

このシトも釣ったみたいです。

 

さて、ヘラブナ釣りの話しで恐縮ですが、

その世界でも新年初釣り大会などが盛んに行われました。

 

今回はその準備の話です。

昨年暮れ、私が良く行く釣り好きが集まるスナックでも、

初釣り大会の準備で忙しいようでした。

字が綺麗な明美ちゃんがポスター作りを担当させられていました。

マスターが書いた原稿を大きな紙に書くように頼まれていたんです。

マスターも忙しかったのか、下書きは平仮名の走り書きでした。

明美ちゃんは奥のテーブルで書いていました。

ヘラブナ釣りのことを良く知らない明美ちゃんはいちいちマスターに聞いてきます。

「ねーマスター『タナは自由』って書いてあるけど、この『タナ』って漢字で書かなくていいのー?」

カウンターの中でマスターが答えます。

「タナ? それはカタカナのままでいいよー」

「ねえマスター『のうかん』て書いてあるけど、どうやって書くの?」

その問いにはお客さんが答えてくれました。

「それはね明美ちゃん『納めるの納に竿』って書くんだよ。

「なるほどわかったわー」

お店のお客さんも明美ちゃんの天真爛漫さに微笑んでいました。

 

そんな中で、こんなやりとりがありました。

マスターが聞いたのです。

「明美ちゃん、そんなことより釣り場の名前、書けたの?

初めの方にあったと思うけど…。平仮名で書いたんだけど、分かった? けっこう難しいよ」

すると明美ちゃんは答えました。

「ん? それはすぐに分かったわ」

不審に思ったマスターは

「そうなの? 漢字で書けたの? ちょっと見せて」

といいました。

すると明美ちゃんは途中まで書きかけのポスターを持ってきて、

マスターやお客さんに見せました。

「ねっ、これでいいんでしょ?」

さすがに字は綺麗でした。

その綺麗な字で釣り場の名前はこう書かれていました。

大会場所は

亀頭沼。

(本当は鬼頭沼でした)

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