罵州雑言

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その582 ファミリー釣り教室・顚末記


 

 

朝のうちは雪が舞っていた。

寒いなぁ・・・・・・天候が心配だ。

このまま、雪が降り続けないといいなぁ。

雪はやがて雨に変わった。

 

が、強風が吹いている。

北寄りの冷たい風である。

霞ケ浦環境科学センターの屋内から屋外に出ると、

寒さのために一瞬で体が硬直する。

ヤバイよ、ヤバいよ。血圧に悪いよ。

 

屋内と言ってもジャケットを脱げない程度の暖房である。

確かに省エネも大事だが、公共施設はある程度の許容が必要だよね。

屋内と屋外の着るもんが一緒だなんて・・・・・・それこそ寒すぎるよ。

せめて土日や祝祭日、イベントデーにはヌクヌクだったり、

冷え冷えだったりが良いよね。

 

と言うことで、先週の土曜日、

ジャパンフィッシングショーで盛り上がった週末、

俺たちは霞ケ浦環境科学センターでファミリー釣り教室を開催していた。

今回は親子での参加者ばかりだったね。

 

釣りしたいけれど・・・・・・そんな要望が多いのは事実である。

が、教えてくれる人がいない・・・・・・そんな話を耳にする。

その昔は釣り具のおっちゃんや近所の釣り好きのおっさんが、

世話を焼いてくれたけれど、

今日日はそんなことをすると変な噂が立つらしい。

で、皆さん敬遠しているとか・・・・・・マジかいな!

 

だったら、俺たちが大好きな魚釣りの文化を伝えていこう!

てなことで、毎年数回に渡って子ども釣り教室を開催している。

子ども釣り教室では魚を釣らせるだけであるが、

真冬に開催する釣り教室は、釣り人の心得からラインの結び方、

仕掛け作りに至る魚釣りを教えている。

今回の受講者は変則的ながら6組、14名であった。

 

先ず、ラインの結び方を覚えてもらった。

小一時間掛かったね。

で、次いで仕掛け作りである。

親子の共同作業で一つの仕掛けを作り上げる。

仕掛けが出来たら餌を付けて実釣だ。

アカムシをハリに付ける手がもどかしいのは、

初めて見る小さな虫にちょっとだけ怖さがあるからだね。

 

 

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アカムシを付けて霞ケ浦環境科学センターの西の池で実釣だ。

普段はここでは魚釣りは出来ないが、

釣り教室のために開放してくれる。ありがたい!

 

 

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小さなウキをジッと見つめる。

極寒に耐えながらウキを見つめる。

手が悴み、頬に当たる北風は容赦ない。

寒さは極限・・・・・・大人たちは退散し始めるが、子どもたちは頑張っている。

釣れた!

 

 

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彼の手元を見て欲しい。

魚を火傷させないように自分の手を水に浸けて体温を下げている。

濡れた手に北風が容赦なく吹き刺すが、

魚の命の大事さを知ってもらえるのである。

この子はきっと弱きを助ける大人になるだろうなぁ・・・・・・と思った。

 

魚釣りから学ぶことは沢山ある。

今後も釣りの指導を通じて、子どもたちに何かを伝えて行きたい。

 

 

 

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