罵州雑言

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その570 霞ヶ浦導水事業


 

 

土曜日に開催された河川協力団体の活動発表と意見交換会でも、

霞ヶ浦導水事業の重要さを話した。

で、やはり外来魚駆除を推進している団体もあったね。

スモールマウスバスを駆除するのに9千万円も補助金を使って、

4万匹ほど駆除したらしい。

一尾当たり2500円って! 呆れましたね。

もっと有効な方法で利活用した方がお金も生きるってぇもんだよ。

 

さて、霞ヶ浦導水事業であるが、

那珂水路は水戸の那珂川と霞ヶ浦の高浜及び土浦を結ぶ

43kmの地下水路である。

筑波山にその流れを発する桜川の流程が64kmで、

石岡市を流れる恋瀬川が28kmあることを考えると、

43kmの長さが想像できるだろう。

 

 

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そんな長い地下トンネルを通って、

霞ヶ浦に那珂川の水が流入するのだから、

霞ヶ浦は大きく変化すると思うんだね。

それがどんな変化は誰にも判らない。

想像でしかないのである。

だったら良い方に想像しよう!ってことだ。

 

滞留している水を動かすことは、大きな変化を生みだすのである。

それは、手賀沼の水に大きな変化を与えた

北千葉導水を見学したことで確信した。

また、アオコだらけだった小池栄湖に水中ポンプを投入し、

滞留していた水を動かすことで、

僅か3年で水底が見えるほどに透明度が上がったことでも理解している。

 

水が動くことで生まれる水質の変化は、

俺たちの想像を遥かに越えているのである。

確かに、どんな変化が起こるかは誰にもわからない。

だからこそ、その変化を実際に見て検証して行くことが大事なのである。

霞ヶ浦では粗朶沈床に代わって、

石積みの消波堤があちこちに作られている。

粗朶沈床が駄目だった代わりに石積み堤防に代わったが、

この結果だって数年が経過しないと判らないのである。

 

でもね、やってみることが大事で、

やらずに終わってしまうほど馬鹿らしいことはない。

何事もチャレンジあるのみである。

チャンスがあるのだから、それに挑むべきである。

机上の理論で口角泡を飛ばすよりも、

見て触れて感じることこそが重要なのである。

 

 

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