罵州雑言

罵州雑言

その466 独り言


 

 

2010年の古い新聞が出て来たので読み返していたら、

2009年から霞ヶ浦のワカサギ漁が400トン台に復活したとあった。

それも16年振りのことだそうだ。

 

2009年の16年前と言うと1993年だね。

ペヘレイが爆発的に増えたのがこの頃である。

同時に数年後の1995年にはアメリカナマズが、

湖内のいたるところで釣れ始まった。

 

それに呼応するかのようにワカサギの漁獲量は右肩下がりになり、

2000年頃には霞ヶ浦と北浦で50トンほどにまで落ち込んだ。

外来魚のせいだ。釣り人の放流だ。

などと謂われもない理由で、漁業者と遊漁者は対立した。

その対立を煽ったのが当時の市民団体や学識者であった。

 

でもね、霞ヶ浦のワカサギが減少した一番の理由は、

ワカサギの稚魚が成長するために、

必要不可欠な餌のワムシ(動物プランクトン)の減少であり、

同時にそのワムシを捕食する競合者の出現だったのである。

 

で、あれから20年以上が経過した今、

霞ヶ浦のワカサギは大豊漁である。

今年のワカサギ捕獲量(解禁日の7月21日の朝1時間操業)は、

霞ヶ浦で9046kg、北浦で540kgであった。

両湖を合計すると9586kg、約9.5トンという数字になる。

 

豊漁だった年の年間漁獲量が412トンであることを考えると、

これは相当に多いと思わざるを得ない。

もちろん、操業時間の短縮や人工採卵など、

漁業者による努力が払われていることも事実である。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

しかし、自然は意地悪である。

平均漁獲量がそのままで推移する筈はないし、

毎日出漁するほどのワカサギ需要もない。

若年層では淡水魚離れが起こっているからである。

 

今後の課題として、霞ヶ浦のワカサギを食べさせる方策が必要だろうなぁ。

そのためにも汚い霞ヶ浦ではなく、

ゴミのないきれいな霞ヶ浦のイメージ作りだよ。

ゴミ拾いと流れる水、導水事業の早期完成だな。

 

と、まぁ、あれこれ書いたけれど、

霞ヶ浦・北浦の詳しいことを知りたい場合は、

ここにアクセスするといいよ。

http://www.kasumikita-sinkou.jp/index.html

リンク集には水産事務所や水産試験場も載っている。

 

ところで、W.B.S.のサイトだがサーバーのメンテナンスで、

更新ができなくなりそうなのである。

俺の拙い戯言が暫く読めなくなるが、

病気ではないので御心配なく!

 

 

……と言う原稿を書いて終えたつもりだったが、

8月22日更新のその464で終了していたので、

没にするところを使わせて戴いた。

明日からはきちんと更新できると思うので、変わらずにご愛読のほどを!

 

 

Comments are closed.