罵州雑言

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その248 魚釣り


 

 

バスアングラーだから、バス釣りしかしないよ!

と言う人は多いと思う。

が、ちょっと待った!

魚釣りの面白さや楽しさ、

さらに知見を広めたり、深めるには他の魚釣りも経験した方がいい。

 

例えば、バス釣りしかしないと、バスが最上の魚だと思ってしまう。

また、ヘラブナ釣りしかしないと、ヘラブナが最高だと勘違いをする。

それは、海釣りや淡水釣りでも同様で、

我が釣りこそ至高なり、我が釣りの魚こそ極上なり・・・・・・

と、凝り固まってしまうんだな。

 

 

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でもね、魚釣りで大事なことは、

その対象魚が何を餌にしているかを考えることである。

動物食か、植物食か? 或いは雑食か?

など、対象となる魚がどんな餌を食べて、

生きながらえているのかを考えることにある。

 

 

248bora

 

子どもの頃はプランクトンを食べていたけれど、

成長すると動物食になったとか、

ある年齢までは植物食だったが、大型化すると動物食に変わったとか、

子どもの頃は動物食だったが、成魚になると植物食になったなど、

成長に伴って食べる餌が変化することが間々ある。

 

 

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こんなことって、辞書や図鑑には書いていない。

魚釣りをしないと判らないことである。

この様にいろんな魚の生態や習性を知ることによって、

魚がどう言うものであるかを少し理解できるようになる。

 

一釣法一魚種でしか魚と対峙したことのない人は、

魚たちのこんな面白い事実を知らずに過ごすことになる。

 

 

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ところが、いろんな魚釣りをした人は、魚のことはもちろんのこと、

釣りそのものの面白さを知ることが出来る。

すると、自分が対象とした魚以外が釣れても殺すことなく、

その場で元の水に放流するようになる。

これこそが、魚の価値を高めるための魚釣りなのである。

 

 

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魚釣りに来て、なにも釣れずに帰るよりも、

何かしらの手応えがあった方が幸せである。

だからこそ、釣り人にとって不要な魚などいないのである。

水中の魚たちはそのすべてが釣り人の対象魚である。

こう考えると、釣れた魚に感謝こそすれ、ポイ捨てになんざぁ出来ない。

 

 

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バスアングラー諸君、こんなぁことはするなよっ!

 

 

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