罵州雑言

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その108 俺の願い


 

先日、“A Plastic Ocean”と言うドキュメンタリー映画を再視聴した。

これで三回目? いや四回目かな?

Netflixにあるので何回でも視ることが出来るのだ。

 

世界は相当以前から廃プラスチックに舵取りをしているのに、

我が国は足元のプラスチックゴミにも目が行っていない。

先日、スターバックスがプラ製のストロー廃止を声明した。

同様にマクドナルドも2025年までに、

全世界でプラストローを廃止するとのことだった。

環境保護って、こういう事なんだよね。

 

 

 

外来種を目の敵にする以前に、人間が犯してきた罪を認め、

それを改め、より良くして行く努力を怠らないようにしないと、

地球は滅びてしまう!

 

外来種でも在来種でも命あるものがいる限り地球は守られるが、

プラスチックなどの無機物で溢れたら・・・生物は生きていけない!

つまり躍動している地球が滅びるということである。

俺たちは長い間、霞ヶ浦のゴミ拾いをしてきて、

そのことを痛切に感じている。

 

大言壮語と思われるようなコピーを冠して、

俺たちが行っている「53 Pick Up!」のチラシを作ったのが十数年前になる。

そのコピーが「53 Pick Up!は地球を救う」である。

その頃は少々おふざけ気味な気持ちもあったが、

15年に渡って防塵挺身隊を率いていると、

本当にそう思えるようになってきた。

 

 

 

霞ヶ浦でペットボトルやビニール袋、発泡スチロールなどの

人間が投棄した廃プラスチックの多さを目撃すると、

俺たちがここでこれらのゴミを拾わなかったら、

この廃プラスチックの全てが流れ流れて利根川を下り、

太平洋に流出している事実を認識した。

人間は自らの手で自らの首を絞めているんだ・・・を実感した。

 

で、俺たちの戦いは在来種とか外来種とかの問題ではなく、

霞ヶ浦の湖岸に捨てられた廃プラスチックを回収処分して、

生き物たちが棲みやすい環境づくりをすることだと思うようになった。

つまり、俺たちの戦いの場は、

不法に投棄されたプラスチック類の回収になったのである。

 

 

 

俺たちと共に戦ってくれる人を大募集である。

来る20181111日(日)に、

土浦市大岩田にある霞ヶ浦総合公園の文化体育館前の広場で、

45回霞ヶ浦クリーン大作戦「53 Pick Up!・秋の陣」を開催する。

 

この日、俺たちと一緒に霞ヶ浦のゴミ拾いをしようぜ。

健康な魚たちが棲める湖にしようぜ。

在来種も外来種も分け隔てや差別なく、命の尊さを伝え残そうぜ。

俺たちの戦う相手は、投棄されたゴミとゴミを捨てる人間だ。

命ある野生生物ではない。

 

太平洋を漂流する廃プラスチックの3割強が日本のものであるらしい。

俺たちは日本と言う国を守るために何と戦うのか?

戦いの相手は人間や国ではなく、地球上に溢れているゴミ・・・である。

だからこそ政府には、武器の購入よりも先に、

無尽蔵に排出されるゴミをエネルギーに変換する仕組みを構築して欲しい。

 

これが20年以上に渡って霞ヶ浦の清掃活動をしてきて、

俺が強く思い願うことである。

 

 

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