罵州雑言

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その085 至福


 

霞ヶ浦のゴミを拾ったり、魚を育成する活動をしたり、

水生植物を保護して増殖したりなど、

霞ヶ浦の魚たちが元気に暮らせる環境づくりに取り組んで、

かれこれ20年以上になる。

 

その間に、間違った発言も多々しているが、

基本的な部分は当時と変わってはいない。

ゴミのない霞ヶ浦で心ゆくまでバスフィッシングを楽しみたい・・・、

ただこれだけである。

 

魚釣りが好きで始めたバスフィッシングだが、

その魅力・魔性に憑りつかれて、かれこれ45年以上になった。

何故、バスフィッシングに夢中になったのだろう?

言うまでもないが、

バスフィッシングには様々な楽しみが存在しているからである。

 

 

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先週の金曜日に開催されたBasser Allstar Classicの予選会、

Wild Card Eastもバスアングラーの楽しみの一つである。

参加される選手はもちろんのこと、優勝しか意味のないこの試合での、

選手の本気度を見ることのできる楽しみはギャラリーの特権であり、

傍で一部始終を見られる俺たちスタッフの至福である。

 

いつかは俺も・・・そう思うバスアングラーが多く存在するに違いない。

 

バスフィッシングは、それを行う者にも、

見る者にも分け隔てなく楽しみを与えてくれる。

バスフィッシングを通じて、自分も応援する選手の一部として存在している・・・。

その妄想だけで心から楽しめるからだ。

 

実際の釣りを間近に見ていなくても、その時の選手のシーンを想像する。

きっとこんなだった。こんな風に釣り上げたのでは。

あの時、あの場所、あの方法で・・・自らの想像力を駆り立て、

選手の釣りのシーンが頭に浮かぶ人は、釣りが上達する人だ。

想像できることは、それを実体験に結び付けることが出来るからだ。

 

魚釣り、特にバスフィッシングは、

想像と思い込みとそれらを具現化する継続力の釣りである。

つまり、心、精神の戦いなのだね。

それは対人間ではなく、相手は常に自然の生物であるブラックバスだからだ。

この至福の魚に出会えた喜びを今日も噛みしめよう。

 

 

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