罵州雑言

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その001 常陸川水門


 

さぁ、新たなる1号だ。

2018年の1月末日にスタートと言うのも何かの縁だろうなぁ。

 

で、いよいよ次なる千号満願に向けてスタートだが、

次は千号満願に達成するか否かは誰も知らねぇのさ。

いや、いや、お天道様は知っていなさる。

そのお天道様の期待を裏切らねぇように、これからも一歩ずつ頑張るぜぃ。

 

先日、霞ヶ浦河川事務所の潮来事務所に行った。

ちょいとお願い事があってね。

無事に完了したよ。

その時に玄関で見たのがこの写真だった。

平成27年の9月に起こった鬼怒川大洪水の写真である。

 

 

 

利根川は真っ茶色な濁り水にも関わらず、常陸川と黒部川には濁りがない。

つまり、常陸川水門でガードすることが出来たから、

黒部川も常陸川のある霞ヶ浦も氾濫しなかったのである。

利根川の水位は常陸川よりも160cmも高く、逆流寸前の状態だったのである。

 

 

 

な、な、なんと利根川の水が常陸川へと越流するまでに残された高さは、

僅か15cmだったのである。

 

 

 

もし利根川の水が常陸川水門を越流していたら・・・。

相当に恐ろしいことが起きていたに違いない。

 

この様に常陸川水門があることで、

霞ヶ浦の流域住民は生命と財産を守られたのである。

当時の現場を見ていないので、その恐怖を実感として感じ取ることは出来ないが、

鬼怒川の氾濫を報道で目の当たりにしていると、

水の怖さは理解できる。

全てを流し去ってしまうのである。

 

 

 

この水門を悪く言う人がいる。

まるで霞ヶ浦の悪の全ては、この水門にあるかのような発言をする人がいる。

しかし、流域住民の生命や財産を守る・・・という観点から捉えれば、

とても有効な構造物なのである。

 

同時に、日本の人口が増え、より多くの水が必要になった時点から、

霞ヶ浦の働きは貯水池に変わったのだ。

それは都心に近い水域の使命なのであろうなぁ。

 

その水域で遊ばせて貰っている、楽しませて貰っている、

生業が成り立って儲けさせて貰っている・・・などを考えれば、

水門のことをとやかく言うのは理不尽である。

そんなことを強く深く思った2018年1月だった。

 

 

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