罵州雑言

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その839 霞ヶ浦のバスを守る!


 

 

霞ヶ浦に水生植物を増やす活動を2014年から行っている。

W.B.S.のメンバー諸君の中には、この活動に賛同してくれて、

ご寄付いただいているメンバーも数多くいる。

 

霞ヶ浦に元々あった水生植物を池や樽で増やして、

そいつを再び霞ヶ浦に戻すという単純な活動であるが、

これが結構骨が折れる。

なんたって相手が生き物だから思い通りにはならない。

それに、植物のことをよく知らないから、

いつ頃植えればよいのも判らなかった。

 

さすがに3年間試行錯誤を繰り返すと朧気ながら見えてくる。

この植物は春が良いとか、この植物は秋だとか。

そう、魚たちの産卵の時期と被るんだね。

知っていたかい?

春産卵の魚と秋産卵の魚がいることを!

 

 

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俺たちが大好きなブラックバスは、

悲しくも特定外来生物に指定されてしまったので、

追加放流が出来ない。

そこで、ブラックバスを守り残すために何が必要かを考えた。

先ずは餌だな。

小魚や甲殻類は言うに知れず、

生まれたばかりの時は動物プランクトンを捕食している。

と言うことは健康な水じゃないとプランクトンが育たないのだ。

 

さて、その健康な水とは・・・透明感があって清らかなら良いものではない。

植物プランクトン、動物プランクトン、小魚、甲殻類、

そしてこれらの捕食者である。

さらには、小さな生き物の隠れ家や酸素供給をしてくれる植物帯だな。

つまり、様々な動植物がバランスよく暮らせる環境こそが、

健康な水なのである。

そう考えると、外来種と言って排除するのは愚の骨頂である。

彼等も自然環境に棲んでいる以上、何かしらの貢献をしている筈である。

 

 

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と言うことで、2017年も水辺の植物を増やす活動を続けるよ。

1年や2年で結果の出ないことは重々判っている。

3年や4年でもソコソコである。

やはり、5年だね。と言うことは、2018年が一応の目処である。

そこまで頑張るので、勤労奉仕や資金供与を皆さんにお願いしたい。

元気で健康なバスを霞ヶ浦に増やすための活動だ。

バスを釣ることしか考えない人には想像もできないだろうが、

霞ヶ浦のバスを守りたい・・・そう考えたら理解できる筈である。

 

 

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